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ここ数ヶ月行方をくらませていた九州の星、日向神話の地に住まいし天孫光臨塾生・宮崎の鎮痛剤塾生が再登場である。新作は「お絵かき万歳」作品のリファインということだが、目元がシャープになったのと光のフレア以外はほぼ原画通り。御仁得意のしっかりした厚塗りと、シンプルで安定した構図で勝負している。注目すべきは背景の光があふれる表現だろう。抽象的だが、作品全体をチカラ技で明るく仕立てている。実に天晴れである。しかし気になるのは、やや作っているようにも見えてしまう笑顔(リアル系で笑顔というのは非常に難しいのでこれは仕方ないが)と、構図のヴァリエーションが少なく表現に乏しいという点だろう。安定した構図を用いるのは悪いことではないが、御仁には同じ構図を使い回す癖が見受けられる。構図とは作品テーマに密接に結びついたモノなので、例えば横顔が好きだから明るい絵も暗い絵もみんな横顔、では困る。人物の仕草も、視線も、光源の位置も、そして構図もすべて作品のテーマに収束しなければならないのである。落ち込んだ時も輝いていても精進である。
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