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我が万歳塾の中でも北陸を代表する雪国系スノーホワイト塾生・新潟のまふゆ塾生が今回も出陣である。この御仁には一時、真正面構図が多いことを指摘してきたが、最近は構図に変化を持たせた作品もイケるようになってきた。今回の新作も、構図は正面ながら写真のような遠近効果を狙った、ビリヤードに興ずるガリィ(撞玉はビリヤードのこと)。絵の構成はごくシンプルながら、玉を打つ姿勢と狙いをつけるガリィの眼差し、そしてすでに述べたように被写界深度(ピントが合っている範囲)をガリィの顔に合わせ、手前の玉と手をボケさせて奥行きを表現している点など、見ていて非常に面白みがあり飽きない作品に仕上がっている。実に天晴れである。思いついたこと(テーマ)を素直に表現したという点を評価して、今回は「塾長賞」進呈である。この御仁が持つ絵の地力はかなりのものなのだが、絵はただ描けばよいというものでもなく、自身が持つ能力をいかにうまく表現するか(テーマ選び、絵の構成)も重要である。ただしそこで考えすぎてドツボにはまってしまうのは逆効果。自分が得意とする点をキチンと理解していれば、描きたい絵は自然に出てくるはず。遊びからフィードバックするのもひとつの精進である。
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