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こちらも万歳塾常連としてもはやおなじみ、南国の迷えるお絵かき子羊・宮崎の鎮痛剤塾生である。今回の迷える新作は、コメントにもあるようにフェルメール風のガリィ肖像画。リアルな描写を狙って一生懸命描いた作品であることは充分伝わってくる。特に髪の毛の緻密な描き込みと瞳の透明感などに、その熱意が感じられる。その点は天晴れだが、フェルメールという高みを(身の程もわきまえず)目指したため、かえって己の画力を露呈してしまった格好と言えるだろう。顔のパーツひとつひとつは正確に描かれているが、顔全体の構成がつかみきれておらず、陰影も甘いために存在感が希薄。「やるなといわれると、やりたくなる」などと言って地雷を踏んでしまったようだ。まさに天誅。しかしまあ無謀な挑戦も若さの証明。このまま天誅の道をひた走るのも一興である。「やるなといわれると、やりたくなる」のならやるなと言っておこう。太く短く生きるのも精進である。
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