2月2度目の書きこみです。
前回の書きこみに対して、ペペさんがレスをつけるのを待っていたんですが、返事がないようなので次の話題に移ります。 先週土曜日に僕が書き込みしてからウルジャンが発売される19日の間に、 ゆきとぴあが殺伐としないようにポジティヴな書きこみをしてくれる常連の方達にあたたかい配慮を感じました! m(T〜T)m かたじけないです。
今回、頭に血がのぼった時はチョコパイなど甘いものを食べると気分が落ち着くことを発見しました。 みなさんもネットのやり取りでムカッと来た時はチョコを食べてからレスすることをお勧めしませう。
> お絵描き掲示板 > 山城うなぎさん 木星ビーム!! いいっすね!! (^_^) 銃夢LOで出してもいいですか!?
さて、今回のお題はマチュさんからいただいた質問 「作品を作る際のインスピレーションは何から受けるのか?」です。
非常にむずかしい質問ですね〜。 いや、別に川村君が言ってるように「秘伝のタレは門外不出じゃ〜!!」とか、そういう理由で秘密にしているのではないです。 僕が作品を作る際に秘密にしていることは何もないですから(現在進行中のストーリー以外)、質問されればぜんぶ話してしまっていいのですが、説明するのがむずかしい。 僕の場合80%ぐらいは非言語的プロセスで作品を練るので、それを言葉に翻訳して人がわかるように説明するのがむずかしいのです。 仕事終わってから1週間、このことをどう説明するか、折りにつけ考えていました。 とりあえず現時点で言葉にできそうなことを述べてみます。
まず、「インスピレーション」という言葉を「情報の入力と出力」という観点からとらえてみます。 方程式にすると
B=A×t(x)
Bが出力された情報(つまり作品)、Aが入力された情報(ここでは大ざっぱにくくってインスピレーション)、tが時間、変数xが作者の精神(経験・思想・世界観をふくむ)。 (僕は数学はぜんぜんダメなので、もっと上等な方程式を考案された方は訂正してください。)
方程式に時間「t」が入っているのを不思議に思う人がいるかもしれませんが、僕はこれを重視しています。 これは入力された情報「A」を作者の脳内でミキシングして発酵熟成に使う時間と考えています。 ワインのようなもので、寝かせれば寝かせただけよくなじみ、うまみが出ます。
もちろん例外もあって、入力「A」が非常に変わったものならば時間「t」精神「x」の値が小さくても出力「B」は変わったものになります。 入力「A」が凡庸な情報で、時間「t」の値が小さくても、精神「x」のパラメーターが大きければ出力「B」は誰も見たことのないものになりえます。
分かりやすく説明しようとして方程式を出したら、ますますわかりづらくなってしまったな。 (^-^;)
僕の現在の仕事「銃夢LO」を上記の書式で解説すると、だいたい発酵時間に5年から20年はかけたものをつかって描いています。 発酵に20年もかけると、もはやグツグツと分解しきって作者の血肉に染み渡り、その人間そのものになってしまうので、元ネタがなんだったのかなどもう思い出せません。
インスピレーション入力から作品製作までの理想的な流れをマンガチックに描写すると以下のようになります。
1. 「おおっ、すげえっ!!このネタはイタダキだぜっ!!」 …>インスピレーションゲット。
2. 「なんかすごいネタがあったけど忘れたぜっ!!」 …>数年から数十年経過。表層意識では忘れているが、右脳/非言語領域/無意識下レベルでは情報の発酵熟成が進んでいる。
3. 「おおっ、すげえアイディアが出たぜ!!俺って天才!!」 …>製作の必要に迫られて無意識下から発酵の進んだ情報が表層意識に上がってくる。
というような感じでしょうか。 なんか説明が泥沼になってきたのでこの辺にしときます。 元の質問の趣旨から外れたような気もするのですが、(汗) 具体的な質問をくださればさらに違った角度から解説できると思います。 |