| うちの近所の川が日本でもとりわけ有名な
「狸の霊」の住処であることは以前にお話しましたが
ここ数年、古い堤防が壊され、
水面のすぐ近くまで降りられる広い散歩道が作られようになるなど
川周辺の大改修工事が行われております。
そんな工事現場を通る毎に
「こりゃあ狸たちも年貢の納め時だな」と思いつつ
「彼らの怒りの逆襲に触れて不幸な目に合う人は出てこないだろうか?」
などとついつい心配もしてしまいます。
そんな折、昨年末だったでしょうか
深夜私の家から自宅に向かった友人から
「タヌキだ!土手にタヌキがいる!!」
とメールが届き「ドキッ」とさせられました。
私もかつて学生時代から10年以上の間
その川の土手をてくてくと歩いて週2回以上
スポーツセンターに通っておりましたが
一度だってそのようなものは見たことがありませんでしたし
また住み着いているという話も聞いたことなどありませんでしたので
猫やハクビシンの見間違いではないかと返信しましたが
間違いなく狸だ、との返信が帰ってきました。
その友人はその後も何度かタヌキを見たそうですが
そのタヌキが本当に実体を持った生きたタヌキなのか
(その友人だけに見えたものではなかったのか)
またそれが川に住むという狸の霊とやはり関係があるのか
(逃げ出す際に実体化した(笑)?)
少しだけ気にはなるものの
今やもう若い頃のように悪戯に心霊現象には興味が向くこともなく
またそのような存在とは関わるのも懲り懲りという思いがするので
すぐに頭から消えてしまいますが…
何はともあれ
また一つ古い時代からの因縁が断ち切られ
街に新しい空気が吹き込もうとしているようです。 |
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