| さて、これから少し「憑依現象」に関するお話しをさせて頂きたいと思います。これは私も一時期大変に関心を持った現象です。
先ず、憑依現象を知るきっかけとなった話を一つ。
これは、私の大学の後輩が、彼の母親の友人(名前は聞かなかったのでここでは仮にAさんとします)が自宅に来て話していた体験談だそうです。
Aさんは当時ある「気功整体」のような治療院に通っていたそうですが、そこの治療師の先生はとても腕が良く(気功能力が高く?)、折り紙付きの評判だったそうです。
これはAさんがその治療院の待合室に居た時の出来事。
その日は先生が珍しく「今日は朝から何か体調が優れない」「気分が悪い」とぶつぶつ言いながら治療をしていたそうです。
そこへ一組の母娘が入って来たそうです。
先生が対応すると、
母親「うちの娘を何とかできませんでしょうか?」
先生「どのような症状ですか?」
と母親が娘の顔の帽子とタオルを取り去ると、その少女の身体に乗っていた頭部は、およそ人間のものとは言い難く、犬か狐か、耳は長くとんがり、口はその耳元まで大きく裂け、たくさんの牙が並んでいたそうです。
それを見せられ、先生を含めそこに居合わせた一同は飛び上がらんばかりに驚いて凍りつき、先生は慌てながら「それは私にはどうにもできません!」と伝えすぐにお引き取り願ったそうです。
その日の治療はそこで中止され患者は皆帰されたそうです。
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