プリーズの参

「甲高い鳴き声」

Yo-Ko さん

うちの母が、何十回と聞かしてくれた実話ですが……。

母がまだ子供の頃、山を2つ越えた自分家の畑から、日も暮れかかった時間に山道を歩いて帰っている時です。

途中にあるお宮さんにさしかかった時、どこからともなく「わん わん!」と妙に甲高く犬でもない「声」が聞こえたらしいのです。

「?」と思い、同時に視線をお宮さんの石段の上にむけたら、人のようで人ではなく2本足で立っている手足の長い生き物がこちらを見ていた……と言っていました。

恐くて一瞬だったらしいけど、頭には皿のようなものがあり、胴体には金太郎さんが着ているようなまえかけの様なものをしていたらしいです(笑)。

その後は後ろを振りきもせず、猛ダッシュで家に帰ったそうです。

母はその何週間か前に、家の外にあるお風呂に入っていたら、山の向こうに大きな大きな光の玉がゆらゆらと降りていくのも見たんだそうです。

よく絵にかいてもらってたけれど、 この話は大好きでした。