プリーズの弐

「すずらん峠」

fub さん

僕がまだ小学生の頃。

「すずらん峠」とよばれる道を、父親の車に乗せられて帰宅している時でした。
あたりはすっかり暗くなってしまい、空には満天の星空が広がってました。

あの頃はよく乗り物酔いをしたので、くねくねした道だったこともあり、すぐに吐き気をもよおしました。車から降りて、草場で吐こうとしたら「でかい光の玉」が空を横切って山の向こうに消えていきました。かなりのスピードでした。

絶句した僕は吐き気が吹っ飛んでしまい、あとは無言で車に乗ってました。あれはUFOに違いないと思った僕は、

  「このことを人に言う → 宇宙人に気づかれる → 目撃者は連れ去られる」

と勝手に想像を膨らまして、この話は誰にも話してなかったと思います。

その後、星に興味を持った僕は友達と「ペルセウス座流星群」を見たりしましたが、あの時の月よりも一回り小さいぐらいの光の玉は流星とは全く違うものだと思います。

いったい何だったのか未だに謎です。