プリーズの弐拾壱

「じっとみつめる」

しかあ さん

私の話ではないのですが、私の大先輩の話を少々。

その人は血筋が神主の家系に近いらしく、幼い頃から色々と体験していたようです。
特にこの先輩のお姉さんという方が霊感ビンビンみたいで、色々見えたり出会ったりとあるようです。

話の中で私が心底怖いと感じたのは、お姉さんが部屋に入って電気を点けると、「知らない女の人」が居てじっと見つめていたそうです。
刺激しない様に(?)そっと振り向いて部屋を出ようとすると、今度はドアの前でじっと見つめているのです。
とにかくこの場を離れた方がいいと感じたお姉さんは、目を閉じてドアに突進し、何もいないと自分に言い聞かせてドアを開けて部屋を出ていったそうです。

要するに、正体不明の女の人を突きぬけて部屋を出たわけですね。
その後部屋に戻るとまだいたらしく、しょうがないので無視して普通に過ごしたとか。

そのうちいなくなったという話ですが、なんか無視できるというのも場慣れしているというか、私には出来ません。