プリーズの拾壱

「山中の廃ホテル」

スペインの宗教裁判 さん

私の住んでいるすぐ近くの山の中に廃ホテルが有るんですが、そこに男3人、女1人でいってきた時のことです。

周りは刈られていない雑草が人の背丈程のびており、車のヘッドライトには2階建ての静かなホテルの白い壁がぼぅっとぶきみに浮かびました。

ホテルの窓や扉のほとんどは大きな板で塞がれており、正面の入り口からしか入ることができませんでした。
中に入ると、大量のパンスト、そして割り箸が落ちており理解不能な恐怖に我々を包みます。
それらの大量の意味不明なキップルと落書きだらけの壁に囲まれながら我々は2階へ進みました。
そして当初の予定通り、そこでロケット花火を打ち合おうとしたその時!

『カン!』

今までの静寂を撃ち破るかの様に乾いた金属音が。

『カン,,,カン,,カン,,カン,カン,カンカンカン!!』

その音は少しずつ早くそして力強くなっていきます。
まるで静寂を妨げた侵入者を忌み嫌うかのごとく、、、その後?もちろん一目散で逃げましたとも。

あんまり恐くない?その場にいたらめちゃ恐いっすよ!
でも良く考えたらホテルに誰か住んでたのかな?
ていうかロケット花火したらダメだよ!いい年して!

その後なんですけど翌日、一緒にいった先輩が原因不明でぶっ倒れて入院、同期のやつが肺に穴があいて入院したんですよ。

次はおいらの番かな。