プリーズの弐

「金縛りといえば」

fub さん

金縛りといえば僕も先週の深夜あいました。

その日の夜は、明日、来年就職する会社に行かねばならないことになっていたので、早めに床につきました。

だいたい午前3時ぐらいだと思うんですけど、足の方を触られてる感覚があって、寝ぼけていた僕は確かに、それが弟の仕業であると認識していました。
「やめろ!」とか言いつつ、手で振り払おうとしたところ、腹の上に置かれていた両手がピクリとも動きませんでした。さらに体も……。
「うわ、うわ、どーしょー金縛りだ」と思い焦っていると、僕は一人暮らしで、300km以上離れているところに住んでる弟など部屋の中にいるはずもないことを徐々に思い出し、ということは、この右足横30cmぐらいのところに感じる人の気配はいったいなんなんだろう……?

強引に体を動かそうと頑張っていると、突然金縛りが解け、人の気配などは消えていました。
やっぱり、疲れていたのと、明日早起きしなければならないという気持ちが、金縛りを引き起こしたのでしょうかねぇ。

次の日、実家から連絡があり、会社の慰安旅行の途中で具合が悪くなり一人帰路についたはずの弟が、まだ帰っていないということでした。
僕は、前日の金縛りのときに弟の気配を感じたので、背筋に寒いモノがはしりました。

次の日、結局、弟は東京の友達の家に泊まらせてもらっていた事がわかり、何事もありませんでした。
よかった。よかった。