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バイク神社・源三窟ツーリング
栃木県塩谷郡高根沢町・安住神社
栃木県那須塩原市・源三窟
栃木県那須塩原市・ピラミッド元氣温泉

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2017年6月20日 木城ツトム

このところ、なぜか物欲に火がついて爆発状態である。仕事のストレスなのか、それとも自動車税などの出費に引きずられたか、あるいはヴィクトリーブランド終了のショックか。特に愛車ヴィクトリー・ハイボール(ハイ坊)は購入して4年、ほぼ買ったときの状態で乗ってきたのだが、今回、ツーリング時の荷物を積めるようにと、新たにドイツ製のリアフェンダーラックを取り付けた。

フェンダーラック.jpg注文してから来るのに1ヶ月以上かかったドイツ製リアフェンダーラック他にも、純正エアクリーナーエレメントをK&Nの湿式エレメントに交換したり、また新しいヘルメットを購入したりした(ライディングブーツも新調したのだが、その件についてはまた後ほど)。

今まで使ってきたヘルメットは、SHOEIの高級ジェットヘル『Jクルーズ』。前愛車ハーレー・ダイナファットボブ(ボブ太郎)の時代からなので、かれこれ5年以上かぶってきたが、いかんせん、私の巨大でジャガイモのようにいびつな頭にはフィットしない部分があった。特に目の上、眉のあたりをギュ〜ッと圧迫されて、強制的に薄目になってしまうのには閉口した。内張りの発泡スチロールをずいぶん削ったりもしたのだが、根本的にヘルメット自体の形状が合っていないようだった。それでいて、インナーバイザー内蔵の『Jクルーズ』は横幅も大きく、かぶるとコケシのようになってしまう。SHOEI品質で安全性は高く設計されているのだろうが、重量が重く、首に負担がかかるのも問題だった。

エレメント.jpgこれも来るのに1ヶ月以上かかったK&Nのエアクリーナーエレメントそこでもっと軽く、私の巨大な頭にもフィットして、しかもカッコイイヘルメットはないものかと探してみた。ネットで調べて8つほど候補を挙げ、2日間に渡ってバイク用品店に足を運び、並べてあるヘルメットを端から試着しまくった。その結果、大阪のメーカーOGKカブトのビッグサイズジェットヘル『ラディックNX』がベストフィット。耳やほほに余計な圧迫感がなく、メガネをかけたままでもスポッとかぶれるくらい余裕がある。しかも『Jクルーズ』よりも全然軽く、形状は小さく、値段も1/3ほどと良いことずくめだ(※あくまで個人的な評価です)。

しかし『ラディックNX』はシールドがついていない(後付けの)製品なので、別途、同じOGKカブトが販売している『スイングベッキーシールド』のミラータイプを取り付けた。ちゃんと空力を考えた三次元形状をしており、後付けながらシールドを上げ下げできるスグレモノだ。だが高速道路を走ることが多い私には、シールドが風圧に負けて外れたりしないか、また風の巻き込み具合なども気になるところだ。これは実際に装着し、走ってみなければわからない点だ。

さて前置きが長くなったが、それらK&Nの湿式エレメントやヘルメットの具合などを確認するべく、梅雨の時期の中好天に恵まれた6月22日、栃木県の温泉郷・那須塩原市に向かって出発した。

この日は、朝から雲ひとつない絶好のツーリング日和。気がかりは最高30度に達しそうなこの時期の気温だが、この日は冷たい風が強く吹いていたこともあり、気温がうまく中和されて、結果的に夏用のメッシュジャケットで快適に走ることができた。

さて今回の目的地は、栃木県にあるという「バイク神社第1号安住(やすずみ)神社、そして塩原温泉街にある洞窟『源三窟』(げんざんくつ)、最後に恒例の日帰り温泉なのだが、今回は栃木屈指の珍スポットとして名高い『ピラミッド元氣温泉』へと向かう。

北に向かうにもいつもなら常磐道〜外環道〜東北道や関越道といったルートがお決まりなのだが、今回は常磐道を北上し、北関東自動車道で栃木県へ向かった。新調したヘルメット『ラディックNX』のかぶり心地は軽快で絶好調、ベッキーシールドも風の巻き込みで激しく振動するも、強風での高速走行に耐えて外れることはなかった。OGKカブト製品は実に素晴らしい。

01.jpg新調した『ラディックNX』。デカールを貼り、自分で一部塗装してみた02.jpgリアフェンダーラックがついたこと以外は普段と同じヴィクトリーハイボール03.jpg栃木県にある「バイク神社」安住神社に到着。駐車場完備の意外と立派な神社07.jpgやはりバイク神社と言うだけあって、平日でもライダー参拝客がチラホラ
04.jpgこの神社はバイク・車はもちろん、ヘリコプターのお祓いまでするらしい05.jpg記念撮影ステージ。トリの絵に安産とバイクが入り乱れて、カオスな状況06.jpg意外と広めできれいな敷地内。建物はそれぞれ小さめだが、ちゃんとした神社08.jpg国内、海外問わず並んだ、そうそうたるバイク・車メーカーのスポンサー

栃木県に入り、一般道に降りて街中を過ぎると、のどかな田園風景の道をゆったりトコトコと走る。しばらく走ると、田んぼの中のこんもりした林に大きな朱色の鳥居が目に入った。もっとこじんまりした神社かと思っていたのだが、大きな駐車場も完備したきれいな神社が「バイク神社」を商標に持つ安住神社だった。

大きな駐車場にはヘリコプターの着陸マークまであり、バイクや車に加えてヘリコプターのお祓いまでしてくれるという、乗り物全般を扱う神社のようだ。外壁には外車・国産車を問わず車メーカー、バイクメーカーの広告がズラリと並ぶ。境内に入ると、バイクの絵が描かれた顔ハメパネルや「バイク神社認定第一号」のノボリが並んでいるが、パッと見、言うほど「バイク神社」っぽくはない。

が、札所の裏に回ると、日本各地から参拝したライダーたちの記念写真が壁にビッシリ!大量の記念写真で祭壇のようになっており、奥には木彫りの「ご本尊」が建っている。この像はこの神社のマスコット、ヘルメットをかぶったテルテル坊主で、マスコット人形は札所でステッカーやお守りとともに売られている。境内のすみにある本堂のお参りをすませた後、札所でステッカーを物色していると、受け付けの巫女さんにいきなり缶コーヒーを手渡された。この神社のうれしいサービス、参拝に来たライダーへの無料の差し入れだった。この心遣いはさすが「バイク神社」。私もステッカーとテルテル坊主を購入し、次の目的地、那須塩原市の『源三窟』へと向かった。