| 唐突に、初めて、ティーゲルの気持ちがわかった。
ジャシュガンと闘って死んだとき、彼がなんで、
「モーターボール続けてよかった、憧れのチャンピオンと闘えたのだから」
と言って、泣きながら死んだ、その涙の意味が。
彼は、「クズのティーゲル」「モーターボーラーの恥」と言われようが何だろうが、諦めず、モーターボールを続けた。並の人間なら耐えられない屈辱を、堪え続けた。
そしてまさかの勝利を果たし、ガリィに認められ、ジャシュガンへの挑戦権を得た。誰にも負けないとただ一つの自慢だった、装甲の厚さで、チャンピオンを苦しめられた。
それが彼にとって、どれ程の喜びだったか、嬉しかったか、死んでも悔いなしだったと、ようやくわかったんだ。
ゆきと先生、20代の頃に、こんなくだり、よく描けたものです。ありがとうございます。 |
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