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[10711] 今日のお昼頃返信 削除
2019/6/6 (木) 15:50:05Ivan

 唐突に、初めて、ティーゲルの気持ちがわかった。
 ジャシュガンと闘って死んだとき、彼がなんで、
 「モーターボール続けてよかった、憧れのチャンピオンと闘えたのだから」
 と言って、泣きながら死んだ、その涙の意味が。

 彼は、「クズのティーゲル」「モーターボーラーの恥」と言われようが何だろうが、諦めず、モーターボールを続けた。並の人間なら耐えられない屈辱を、堪え続けた。
 そしてまさかの勝利を果たし、ガリィに認められ、ジャシュガンへの挑戦権を得た。誰にも負けないとただ一つの自慢だった、装甲の厚さで、チャンピオンを苦しめられた。

 それが彼にとって、どれ程の喜びだったか、嬉しかったか、死んでも悔いなしだったと、ようやくわかったんだ。
 ゆきと先生、20代の頃に、こんなくだり、よく描けたものです。ありがとうございます。

[10712] 涙が止まらない返信 削除
2019/6/22 (土) 12:41:54Ivan

 今頃になって、ティーゲルの想いが、こんなに刺さって来るとは…。

 実は、ティーゲルとジャシュガンの試合、
 「ジャシュガンともあろう者が、なんでティーゲル如きに苦戦してるの!?チャンピオンの威厳が台無しだ!」
 と、不満だったんです。ゴメンなティーゲル、お前のこと、ぜんっぜんわかっていなかった。

 ティーゲルのモーターボールの試合での優勝、アレはまぐれでもなんでもなかった。
 その後ジャシュガンとの試合で、アジャカティの「亜細亜闘法」も、ザファル・タキエのスピードも、アルムブレストの残虐殺法も、まるで通じなかった中、ティーゲルの装甲だけは、ジャシュガンに通じた。
 試合とは、強い奴が勝つのではなく、勝った奴が強い。ティーゲルは、強者だった。サシで闘えば、ガリィでも危ない。
 ティーゲルが死んだとき、ガリィが泣いたのは、単なる悲しみや哀れみだけでなく、「ティーゲル、お前のモーターボールは、チャンプに通じたぞ。お前は間違ってなかったぞ。お前を選んだ私は、正しかった」との、嬉し泣きでもあったと思う。

 「つみかさねが実ること」「認められること」「自分は間違ってなかったと思えること」、それらがどれだけ嬉しく、尊いか、私は41歳になって、ようやくわかり始めた。それを理解して、ティーゲルの気持ちが心に伝わった。
 最初に書いたジャシュガンとの試合の不満、私は間違いを喜んで認める。ティーゲルとは、大変強く、立派なモーターボーラーだった。

 ロドリゲス監督、キャメロンさん、「アリータ2」でのティーゲルの出番、期待してまっせ。

[10713] Re:涙が止まらない返信 削除
2019/6/26 (水) 01:33:31Mexico!!

▼ Ivanさん
良いお話をありがとうございます。

俺も20代の頃に何度銃夢を読み返したことか・・・

今でも読み返しますがそこには視点が行きませんでした。

俺の場合、生きていく上での局面でどう生き残るのかなどを
ガリィちゃんだったら・・・
ジャシュガンだったら・・・
刀耳だったら・・・
絶火だったら・・・

様々なキャラに当てはめて
現状に対してまだまだと自分に言い聞かせていたことくらいで
すね。(笑)

IVANさんカッチョイイ〜!!

[10714] Re2:涙が止まらない返信 削除
2019/6/26 (水) 13:27:01Ivan

▼ Mexico!!さん

 こちらこそありがとうございます。
 銃夢とは、まだまだ深掘りできる作品だと、思い知っています。ここのところ頭にちらついてるの、

 「シュミラとウンバは、何故、どんな経緯で結婚したのか」

 が気になってます。あの美女と野獣夫婦の関係、考え出すと、深い予感がするのですよ。

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