| 史実にちゃんと基づいてるようだが、戦犯裁判であれほど公正な(アメリカ側の一方的に都合がよくない)裁判があったとは驚いた。
主人公の岡田中将は「米軍の空襲は無差別殺戮だった!」「落下傘で降りて来た米軍人を処刑したのは、彼らは戦犯であり捕虜ではないからだ!」と全員が米国人の判事、検事、弁護士相手に一歩も引かずに主張した。
そして「責任は全て自分にある、部下たちは決して処刑させない」との覚悟で全ての罪を一人でかぶるべく法廷で闘う。
それらの主張はアメリカ人の法曹家たちの心をも動かし、特に弁護士は全力を尽くして岡田のために戦った。裁判官と検察官も彼に同情的になって行く。
結局岡田には死刑判決が下されるのだが、裁判長が「ホントは死刑になどしたくはないのだ」と顔で語っていて印象的。弁護士はもちろん検事からさえ除名嘆願があったので、岡田は高潔な人だったのだなと思える。
しかしいつも思うがアメリカの俳優は演技上手いな。藤田まことも他の日本人俳優もイマイチだった。 |
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