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新規の米林監督による今までのジブリ作品の総決算というか美しい小短編を観れた気がしました。
どちらかというと題材的にテレビの連続シリーズでやって欲しい内容だったなぁーっと思いました。
お手伝いのハルさんは結局あなたは一体なにをやりたいの?ってツッコミたくなりますけど、アリエッティ母を捕まえて呼ぶのが新聞社ではなく害虫駆除に捕獲を依頼するところからみて単に貞子奥様に小人を捕まえた事を自慢したかったのかと(そう考えると翔を軟禁した事に疑問が残りますど)。
鑑賞してからしばらく時間がたってから考えてみるとこのお話は言ってみれば『少女がガテン系の稼ぎのある旦那さんと出会う前の病弱な美少年との淡い初恋の物語』って事になるのかな?と。
しかしそう考える為にはあまりにも翔とアリエッティには親交が無さすぎる、絆と呼べるものが無い。
だから翔君の『君は僕の心臓の一部だ』ってセリフがどこか空回りしてしまうんですよね。
物語はかなり中途で終わりますけど翔とアリエッティの最後のお別れでスピラーが翔を弓で射ようとするんですけど、その手を止める、それはスピラーが翔がアリエッティの味方である事を見抜く観察眼と翔には無い『アリエッティを守る力』をスピラーが持っている事を示してる訳で観客は安心してアリエッティをスピラーに委ねて劇場を出る事が出来る、
そして冒頭のこの出来事は翔君の『あの夏』の出来事であるモノローグを思い出せば翔君の手術も上手くいったことが推測できる。
しかしなにかこう、脚本のチグハグ感が残るんですけどね。
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