[224] 片腕サイボーグ!返信 削除
2006/10/28 (土) 04:02:44 淀kawamura貞治

いやあ、ずっとこれの書き込みをしようかと思っていたん
ですが。
たぶんスレを立ててもすぐ消えるんだろうなあと思い、
書き込まずにいたんですが、未来に伝えなければならない
ものがある! と決心いたしました。

そこでこの、超B級SFの金字塔の話をしよう。
原題は「ハンド・オブ・スティール」鋼鉄の腕である。

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以下はストーリーバレ


環境保護の要人を素手で暗殺しかけた主人公は、洗脳され、
身体の七割を改造されたサイボーグだった。
彼は仕事を成し遂げる直前に自我にめざめ、警察と組織
(環境破壊している企業)両方から逃れるために逃亡を
開始する。
記憶をほとんど失っている主人公は、おぼろげな記憶から
アリゾナを目指した。自分が何者なのかを知りたい。
その道すがら立ち寄ったモーテルで主人公は働き始めると、
女主人(ヒロイン)とよい仲になり、人間としての自覚を
深めていった。
しかしそこに組織からの追っ手の女サイボーグが現れる。
「70%の半端なサイボーグに、100%サイボーグの私が負け
るワケがないわ〜ッ!」といいつつもあっさりと敗れる
女暗殺者を尻目に、主人公とヒロインは逃亡を再開し、
さらに主人公の記憶をたどってゆく。
しかし、その線はぷっつりと途絶えた。
そして組織のボスがレーザー銃をおびて主人公に追いつき、
廃墟で死闘となる。
ヒロインは逃げ出し、主人公を追うFBIに助けを求める。
「彼は悪くない。改造され、洗脳されただけの人よ。本当は
やさしい人だわ」
主人公は組織のボスを倒した。
そこに到着するFBIの部隊。
主人公は投降を求められるが、出て行こうとはしなかった。
「あなたは人間よ! もう戦いはやめて!」
「分かるものか!」
ヒロインの呼びかけに叫ぶ主人公。
「これを見ろ! 俺が人間だったかなんて証拠は、何一つ
ないんだ!」
主人公が物陰から立ち上がると、戦いで傷ついた頭部から
金属部品のパーツが見えていた。
「オゥ・・・」
絶句するヒロイン。

「1990年代 人類はサイボーグの時代を迎えていた・・・」
のテロップが出てEND

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はっきりいってね、かなりダルイところもありますよ。
かなり低予算です。
役者もショボい。

しかし、SFドラマを作ろうという気概が満ちている!
裏庭のガレージで中学生が核爆弾を作ろうとしたような
企画倒れ感が、この作品にかえって価値をもたらして
いるのは皮肉。

だいたい、身体の70パーセントは片腕じゃねぇだろ!!
でもパッケージを見ると片腕がワクからはみ出るほど
デカイ絵なので、まあいいかと納得できる。
身体の七割を片腕に改造された男の話って感じで。

まあ話はそれましたが、この映画はかなりイケますよ。
年代も1986年もの、時間も経っていい具合に熟成され
てきました。

このキワモノソムリエのわたしくが、自信を持ってお
薦めします。

INCM/CMT
Cyclamen v3.84