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[315] 雪に願うこと(邦画)返信 削除
2007/1/26 (金) 23:39:54 ヨシアキ

じわじわと心にしみてくるような作品。
存続の危機がニュースなどでも報じられた、北海道のばんえい競馬を題材にした鳴海章の小説が原作(原作未読)
ハリウッド的は派手さはないが、邦画の持ち味というのはこうなんじゃないかと感じる作品で悪くはないと思う。
 東京で起こした会社が失敗して、兄(佐藤浩市)のつてを頼って北海道の実家に帰ってきた男が、兄の運営するばんえい競馬の厩舎の仕事をしながら再び立ち直ってく話。
主演の伊勢谷友介は「キャシャーン」よりも自分の背丈に合った役をうまく演じている気がしました。
 ただ、映画としてみるならもっと話に起伏がないと厳しいなあと思います。
東京から地元帯広に帰ってきた主人公に対して、最初いい印象を持っておらず、騎手になろうとしてるトミーというキャラがいて、名騎手だったが突如いなくなった父といつも比較されることにコンプレックスを持ってるヒロイン(吹石一恵)に少し気があるという設定があるなら、そのヒロインとデートしたりする主人公と三角関係になるとか、もう少しドラマを盛り上げる工夫がないと2時間を飽きさせずに見せるのは厳しいし、ヤマがたくさんあるハリウッド映画になれた観客には退屈に映るかも。
また、落ちこぼれ馬ウンリュウのレースが、それぞれの思いを賭けてるクライマックスであるのに、そこが比較的淡々と描かれていたのも原作の小説ならともかく、映像がある映画ではそこにむかって盛り上げてくように作るべきではないかと思いました。

個人的に印象が残っているのは、主人公が地元に帰ってきてからずっと会いたいと思っていた老人ホーム暮らしの母親に会いに行くシーンで、再会したもののボケが進んでいて自分の記憶がなくなっていたところです。
「銃夢」8巻のガリイに会いに行ったイドが、記憶をなくしてるシーンみたいで辛かった。

アイコンは、内容にピッタリくるものがなかったけど、馬が出てくるので動物で(笑)

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