 | 俺は劇場に観に行きましたよ。
ジェヴォーダンの獣のスタッフなので、映像の美しさは想定
の範疇内の美しさだった。
しかし・・・ゆきとさんの言うようにホラーとしてお勧め
できるかというと、画と処理が美しすぎてパンチに欠ける。
母と子のアドベンチャー映画としてなら。
話はまったく漂流教室。
ゲームで言えば内容は1と2が混ざってる。怪物は2多め。
グロいシーンはあるけどグロくないように処理されていて、
人が八つ裂きになろうとも恐怖心をあおろうという意図は
感じられない。
フォーカスはあくまでも美しき母子の愛。
ゲームをやったことがある人なら、バイオの映画版と同じ
くらいゲームのイベントへのオマージュを捧げているので、
探すと面白い。
曲も含め、ていねいにゲームにあわせてます。
配役としては、俺はショーンビーンファンなので、原作と
同じようにハリーを主役にして欲しかった。
でも母子の愛みたいな描き方は父と娘では無理だけど。
ただ、主役のラダ・ミッチェルはかなり美人で演技うまい。
もうナオミワッツくらい気に入った。彼女を見るために見て
もいいくらい。
あと再現率の高い配役の中、唯一原作を超えているのは
子役ジョデル・フェルランド。超絶！可愛い。
原作のシェリルをはるかに超える理想の娘像。
血が繋がっていようがいまいが、誰でも助けに行きたくなる。
こんな子が娘に欲しいと誰もが思うだろう。
演技も慣れていて、こっちもダコタ・ファニングといい勝負
ができる。
ただ容姿が「球体関節人形」系の美しさのため、もう完全に
ホラー向きなので幅は狭そう。
この三人を美しい処理の世界観で見るだけでも価値はある。
ほかの役者もそれぞれ良くて、とくに欠点はない。
・・・ここまできてベタ褒めのようだけど、
物語やドラマはイマイチなので、あまり心に残らない。
テーマは悪くないのに、すべてを美しく見せすぎたために
なんていうのかな・・・迫るものがない。
美麗な映像や気品を最重視される方にお薦めです。
イメージ映画。
ただ、ラストのオチには作り手のやる気を感じる。
「映画なんだから・・・」という割り切りを排除して叙情性
を取ったところは買えます。
個人的にはバイオ一作目のほうがエンターティメントとして
ファンサービス満載で楽しめてよかった。
映像的高級感、叙情感では圧倒的にサイレントヒルが上。
でも、好みでこの評価は変わると思う。
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