 | 引越し文その2
▽ 2006/10/15 (日) 15:59:00 ▽ kawamura
▼ マチュさん
ブ・・・ブラッドと人狼が比べられるのかぁ・・・
ブラッドはストーリー性が皆無なので、俺はダメだなあ。
設定、特に小夜というキャラクターをまったく生かしきれて
ない。ヴァンパイアとは何かもよく分からない。
翼手もただのモンスターだし・・・「セーラー服と日本刀」
という思い付きをやってみました的なアニメで、思いつき
以上のふくらみがないような・・・俺もそこにはベタでは
あるけど「おっ!?」となったんで、期待して観たんだけどね。
ブラッドでよかったのは、キャラデザと工藤由貴の声くらい。
ただ、続編みたいな連続アニメは見てないです。
あとこれもプレイしてませんんが、グラスホッパーの
須田さんがシナリオ書いたゲーム版はちょっとそそられる。
人狼は、アニメと日本映画の手法がうまく溶け合った成功例
だと思うのですよ。実際、アヌシー(フランスの映画祭)では
アニメというより邦画として評価されたようだ。
確かに叙情的過ぎて、アクションを期待したら眠くなるかも
しれない。
しかし、まずは日本最高峰の作画監督による映像の美しさ。
日本人の顔をアニメに落とすという線の技術がすばらしい。
とにかく量は少ないけど、プロテクトギアの非情な無敵ぶり、
MG42機関銃の破壊力の演出がカッコイイ。
飛んだり跳ねたりしない、実写と同じ見せ方がビターな演出
としてはまっている(世界観に合っている)。
また、ストーリーも非常によく出来ている。
たしかに世界観は押井監督の「いつものやつ」であり、ゆる
やかに滅んでいく一歩手前の状況は気だるくて、それだけで
ダメな向きもあるかもしれないが、今回はそれだけに話が
終始していない。いつもなら「犬は犬死する」というだけで
終わったろうけれど・・・
沖浦という天才的な監督兼アニメーターさんが、押井脚本に
手を入れて、男と女の話を主題に演出したからですよ。
人と狼の関係を描いた「赤頭巾ちゃん(原話のほう)」の話を
オーバーラップさせることで、オチまでが非常に美しく流れ
てゆく。
食う側の狼と食われる側の赤頭巾の恋を描いた話なんて、
すごくロマンチックだと思うのよね。
その結末が、ストーリーが始まった瞬間ににおうのもいい。
押井監督の世界観が持つ「あきらめ感の中の男気」と、
「いつかは食われる赤頭巾と、いつかは食わねばならない
狼のつたない恋」が、まったく見事にブレンドされている。
それを包み込むような、全編に流れる切ない音楽も秀逸。
まあ、地味〜ではありますよ。
渋い男の子(30歳以上)向けの話。
しかし日本のアニメとして、最近ではこれ以上によく出来て
いるアニメは見てないなあ・・・
東京ゴッドファーザーズくらいかなぁ。
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