| 家族で観ました。原作は読んでいません。話の中盤を叩いて広げたような感じがしました。所々の会話で原作の盛り上がりは予測できるのですが、出来事の一つ一つが観客を置き去りにして進行していくのでまとめきれていない印象は受けました。
一番気まずかったのは終盤です。
クモの変貌具合に後ろの席の高校生グループから笑いが!実は僕も笑う寸前でしたが後ろの反応をみて踏みとどまりました。
お笑いブームで鍛えられた高校生は突っ込みのレベルが高いのかもしれません。失礼かもしれませんがたまにあることです。
エンディングでさらに置き去りにされました。
背景や世界観を見せ場に出来ていなかったように思います。ジブリには毎作品テーマとなる世界と、中心となる登場人物がいた、と僕は考えています。
「北の風のナウシカ」ならナウシカを中心に広がる世界が、「紅の豚」なら豚を中心にする世界、「もののけ姫」ならもののけ姫を、そういう中で「ゲド戦記」は物足りない存在でした。
以前のジブリの流れを期待しすぎたのかもしれません。僕は世界観が凝っているものが好きで、銃夢も半分そこが面白く感じて購入したようなものです。そういう面ではただの好き嫌いかもしれません。町並みもそれほど凝っているようには見えませんでしたし、生かす要素も見当たりませんでした。
二時間枠の映画としてはまとまっていませんでした。これは家族共通の意見です。 |
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