「吸血戦隊」

「吸血戦隊」

"Vampires"
使用ソフト:Painter IX、PhotoShop CS2

銃夢LOコミックス8巻カバー用に描いたもの。
5巻のゼクス君以来、二人目のガリィ以外のキャラクターの表紙である。

はるか過去の氷河期の時代のエピソードなので、色のないモノクロ、あるいはモノトーンの色彩、そして記念写真みたいな構図でいこうとあらかじめ決めていた。

タイトルの「吸血戦隊」は、ヴィルマさん一味の事を仕事場で「吸血戦隊バイロン5(ファイブ)」と呼んでいた名のこりである。

今回の絵は線画を丸ペンで清書したので主線がすごく細くなってしまった。
そのまま300dpiでスキャンすると細かなニュアンスが潰れてしまうので、600dpiグレーでスキャンし、レベル補正・ゴミ取り修正後、300dpiに縮小した。こうする事でじかにスキャンするよりもアンチエイリアスが精密に出る。

色つけはPainter上でモノトーンのグレーで行う。
色相・彩度に気を配る必要がないので楽だ。

今まで主にPainterのティントブラシをメインに使ってきたが、自分のタッチと効率性に疑問を感じていたので、違うブラシを探求してみた。
その際、Painter IXのマニュアル(Painterハンドブック)がたいへん参考になった。この冊子の後半半分以上がいろんなプロのアーティストのメイキング記事になっていて、具体的にどんなブラシを使って作品を作り上げて行くのかが載っている。

このチュートリアルを参考に、デジタルエアブラシと角チョーク、そのバリエーションのブラシで描いていくことに決めた。

まずキャンパス全体に薄いグレーで色をつける。
明から暗まで4段階ぐらいのグレーを作り、デジタルエアブラシで大ざっぱに塗っていく。
その際100%黒ベタにならないよう、真っ黒の部分も80%グレーぐらいにするように気をつけた。
その後角チョークに換え、細部を描写していく。
必要に応じ、グレーのバリエーションを増やす。
ファーのけば立った部分は柔らかく描写したかったので線画を消し、その上に別レイヤーを作り角チョークで描いた。
衣服の雪も線画の上のレイヤーに角チョークで描き、デジタルエアブラシで陰影をつけた。
実際に極地を探検した写真とか見ると、衣服の表面一面に雪がまとわりついている。しかし忠実にシミュレーションしてしまうと誰が誰だかわからなくなってしまうので、適度に抑えた。

Painterでの描写が完了後、PhotoShopで色味を調整する。
左下の血痕は彩度の低い赤に変更。
全体をやや青っぽくする。ヴィルマさんだけは上半身にかけて青みの彩度を少し高くし、目立つようにした。
最後に瞳を黄色っぽく着色し、完成とした。

製作日
2005/09/18
分類
銃夢LastOrder
サイズ
47KB