Q アクアナイトは、どんな人たちに読んでもらいたいですか?
A そうですね、こんな事を言うとひんしゅくを買うかもしれませんが、(^^; まだ銃夢を読んだことがない人、または銃夢を敬遠していた人にこそ読んでほしいです。もちろん、元からの銃夢のファンにも気に入ってもらえればうれしいです。
僕の漫画家としての究極の野望は、児童漫画、と、いうか、童話のような名作を描くことなんです。まだその目標ははるか彼方にあって、もっと年くって精神が子供に還りはじめた頃に描けるかもしれんなー、という段階ですが。ささやかながら、「アクアナイト」はその野望への第一歩なんです。

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Q 水中騎士の世界観って、アーシュラ・ル・グィンの『ゲド戦記』シリーズに似ているような気がするのですが?
A 『ゲド戦記』はまだ読んでませんでした。不勉強ですいません。(^^;
質問に触発されて、 『ゲド戦記・影との戦い』読んでみました。おもしろかったです。
タイトルの「影との戦い」で、すぐにユング心理学で言うところの自分自身のダークサイドの分身と戦うのだとわかっていたので、最後の影の名前を呼ぶところなどは読めてしまって衝撃はありませんでしたけども。
ゲド戦記も海洋世界なのですね。さすがに滝になって落ちる世界の果ては出てきませんでしたが。世界設定が海洋世界になったのも、ユング心理学からの発想ならばあり得ることでしょう。
個人的に興味深かったのは、ゲド戦記において「海には悪はない。悪は陸のものだ。」という発想や、ドラゴンとの戦いにおいて、ドラゴンは「火」の属性のものだから海上にいれば有利、という考え方ですね。
このへんに西洋と東洋の感じ方の違いを感じます。

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